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工芸をはぐくむ人と場所

丹沢の工房 山下陶房を訪ねてきました

 
大山詣りで有名な丹沢山地の麓、神奈川県伊勢原市。
 
このとても風光明媚な地に工房を構えて、 作陶活動をしているのが、
陶芸家・山下秀樹さんです。
 
先月、山下さんの工房を訪ねてきたので、今日はそのリポートを。
 
 
山下さんと店主との出会いは、かれこれ8~9年前のことになります。
 
店主がデパートに勤めていたときに、
ある方を通して知り合い、個展をしてもらうようになったのがはじまりです。
 
 
店主が退職したあとは、しばらくお会いしていなかったのですが、
益子の陶器市を見に行ったところ、出展していた山下さんとばったり再会。
 
話をしているうちに、まずは耐熱の器を扱わせてもらうことになり、
今年の秋からは、土鍋と直火パンとココットの販売を開始しました。
 
 
シャープな現代感覚を持ちながら、どこかやさしいたたずまい。
山下さんの器はどれも、そんな印象を抱かせてくれます。
 
その理由は、山下さんのこれまでの歩みに隠されているような気がします。
 
デザインの名門・桑沢デザイン研究所でインテリアを学んだこと。
その後、磁器発祥の地・有田の窯業大学校でろくろを学んだこと。
 
このふたつが、作風のベースにあるのではないでしょうか。
 
 
山下さんは、インテリアデザインからモダンな造形感覚を学び、
白磁のろくろ成型からは、精緻な造形感覚を学びとったのだと思います。
 
さらに、その後、
伊集院真理子工房に入門し、土ものが持つあたたかな風合いを生かす術を体得。
 
その後独立し、現在に至っています。
 
 
山下さんの器はシャープな印象を持っているけれど、
触れてみるとしっとりとしていて、手にしっくりなじむのが特徴です。
 
それは、つねに日常の器として、使われることを意識しながら作っているから。
 
 
「神楽坂 暮らす。」では、耐熱の器からスタートしたのですが、
現在、それ以外の器のラインナップを徐々に増やしているところです。
 
モダンでシャープで、それでいて手にしっくりなじむあたたかさ。
山下秀樹さんのそんな手仕事を楽しんでいただけたら、と思っています。
  
 
山下秀樹の商品ページ
 
 
 
(2012年12月10日)
 

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